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最終更新日 03/12/02

 

PROGRESS Study (Perindopril pROtection aGainst REcurrent Stroke Study)

Institute Investigators: John Chalmers, Stephen MacMahon, Bruce Neal, Mark Woodward.

Collaboration: University of Auckland, New Zealand; University of Melbourne, Australia; Chinese Academy of Medical Sciences, China; National Cardiovascular Center, Japan; University of Glasgow, UK; Lariboisiere Hospital, France; Universita Degli Studi Di Milano, Italy; Uppsala University, Sweden; and 172 other hospital and university centers worldwide.

European Society of Hypertension Congress in Milan on Saturday 16 June, 2001

(目的)

脳卒中の2次予防についての初の大規模臨床試験として、ACE阻害薬 perindopril(コバシル)単独または利尿剤 indapamideとの併用にて、他の主な心血管系事故への影響をも含めて検討した。

(方法)

無作為二重盲検プラシーボ対照試験、多施設、世界7地域 9か国の多国籍の試験。

対象は病状が安定した発症後2か月以上、5年以内の脳梗塞,脳出血,一過性脳虚血発作(TIA)などクモ膜下出血を除く慢性期脳血管障害患者で、原則80歳以下で血圧値に関する規定はない。これらをランダム化して、半数ずつにACE阻害薬ペリンドプリル(コバシル)の実薬またはプラシーボを投与して、4 年間経過を観察した。欧米では禁忌でなければペリンドプリル 4 mg/日とインダパミド2.5mg/日の併用を奨めた。

まず 4 週間の前治療期間においてペリンドプリルを 2 mg/日、次いで 4 mg/日を 2 週間ずつ投与し、安全性と忍容性を確認した後、無作為に割り付け、ペリンドプリル 4 mg/日投与群とプラシーボ投与群とした。ACE阻害薬以外の降圧薬、血小板凝集抑制薬、脳循環代謝改善薬、高脂血症治療薬の使用などルーチンの治療は必要に応じておこなった。

第1次エンドポイントは脳卒中の再発で、第2次エンドポイントは心血管系事故、痴呆・認知機能、および身体障害・日常生活能力である。

(結果)

6105例がエントリーし、平均4.3年間のフォローアップであった。患者背景は平均64歳、70%が男性、治療前の血圧は平均 147/86 mmHgで、約50%が高血圧症 (SBP>=160 mmHg or DBP>=95 mmHg) として治療中で、喫煙率35%、陳旧性心筋梗塞合併7%、糖尿病合併13%であった。

アスピリンは59%、他の抗血小板薬は17%、スタチン系薬は8%、他の高脂血症治療薬は7%に投与されていた。実薬群とプラシーボ群での背景の差はみられなかった。全体では平均58%がインダパミドを併用した。血圧は実薬群で平均 9/4 mmHg (ペリンドプリル単独では 5/3 mmHg、インダパミド併用では 12/5 mmHg) の降圧が見られた。

1次エンドポイント(脳卒中)に関しては実薬群で28%のリスク低下 (95%信頼限界は17-38%, p<.0001) が見られた。

2次エンドポイント(脳卒中、心筋梗塞、心血管死)に関しても28%のリスク低下 (95%信頼限界は16-33%, p<.0001) がみられた。

実薬群では脳卒中のリスクを高血圧例では33%、非高血圧例でも22%減少させた。その他心筋梗塞の発症を約40%抑制、痴呆・認知機能、身体障害についてもその障害の程度を有意に減少させた。またペリンドプリル+/-インダパミドの忍容性、安全性は良好であった。

ペリンドプリル+インダパミド併用とペリンドプリル単独群の比較

(結論)

ペリンドプリルは単独または利尿剤インダパミドとの併用で、従来の脳卒中の治療薬に上乗せすることにより、脳卒中の再発のリスク、その他の心血管事故のリスクを血圧のレベルにかかわらず安全に低下させた。また痴呆・認知機能、身体障害についての改善も見られた。

 

文献: Lancet 2001;358:1033-1041. (要登録、無料Full text)

関連サイト: e-PROGRESS http://www.iih.org/progress/

参考記事: Medical Tribune 2000