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最終更新日 07/20/01

 

IDNT (Irbesartan Type II Diabetic Nephropathy Trial)

Lewis EJ., 16th Annual Meeting of the American Society of Hypertension; May 16-19, 2001; San Francisco, California.

(目的)

糖尿病はエンドステージ腎疾患の最大の原因であるが、ACE阻害薬はtype I 糖尿病腎症に保護的に作用し、type I 糖尿病で高血圧、非高血圧を問わず標準治療とされている。アンジオテンシン II 受容体拮抗薬(ARB)のtype II 糖尿病に対する評価は未定である。IDNTはARBであるirbesartanのtype II 糖尿病に伴う腎疾患の進行と死亡率への影響を評価した。

(方法)

高血圧合併のtype II 糖尿病で30〜70歳で900mg/24hrの蛋白尿と血清クレアチニン1.0-3.0mg/dlの女性または1.2-3.0/dlの男性を対象とした。irbesartan(150-300 mg)、プラシーボ(ベータ遮断薬や利尿剤などのACE阻害薬以外の通常治療)、アムロジピン(5-10 mg)の3群に血圧レベルが同じになるように振り分けた。

1次エンドポイントは血清クレアチニンのダブリングタイム、透析、死亡のいずれかとした。2次エンドポイントは致死的、非致死的心血管系事故までの期間とした。

(結果)

1715人を対象に最低2年間フォローされ,平均2.6年間の追跡であった。平均年齢は59+/-8歳、糖尿病罹患は15+/-9年、BMIは31+/-7 Kg/sqm、平均血圧は156+/-18/85+/-11 mmHgであった。血清クレアチニンは1.7+/-0.6mg/dl、クレアチニンクリアランスは66+/-34 ml/min、蛋白尿は4.0+/-3.5g/dayであった。

irbesartanは、腎機能低下を50%抑制し、透析や移植への進展抑制はプラシーボに比し26%、アムロジピンに比し34%抑制した。また血清クレアチニン上昇も他群に比し有意に抑制した(irbesartanで17%上昇、アムロジピンで25%上昇、プラシーボで24%上昇)。

全死亡や他のエンドポイントでは3群に差はみられなかった。

(結論)

ARBのirbesartanはカルシウム拮抗薬アムロジピン、プラシーボに比較して高血圧を伴うtype II 糖尿病腎症の進行を抑制し、腎保護効果が確認された。。

 

参考文献:

The Irbesartan type II diabetic nephropathy trial: study design and baseline patient characteristics. For the Collaborative Study Group., Nephrol Dial Transplant 2000 Apr;15(4):487-97, PubMed