CONVINCE trial
(Controlled ONset Verapamil INvestigation of
Cardiovascular Endpoints)
17th Annual Scientific Meeting of the American Society
of Hypertension, May 15-18, 2002
Henry R. Black, MD, Rush-Presbyterian-St. Luke's
Medical Center, Chicago, Illinois
(目的)
降圧効果開始時間を調節した徐放剤のCOER-ベラパミルは投与後6-12時間後に降圧効果が最大になるとされる。心事故の大部分は午前6時から正午の間ににおきるとされてきた。時間生物学と時間治療学の多数の文献からしてCOER-ベラパミルの夜間服用はカルシウム拮抗作用と1日の最大の危険な時間帯をマッチさせることで強力に心保護作用を呈すると予測された。
COER-verapamil単独療法と標準治療群としてベータ遮断薬または利尿剤で始められた降圧療法との同等性を検出するためにデザインされた。
(方法)
CONVINCE研究は前向きの、多人種、多施設、無作為化2重盲検試験による高血圧研究である。
対照は55歳以上の高血圧患者で、それ以外に肥満を含む心血管病の他のリスクファクターを有する例とした。
平均年齢は66歳で、平均血圧は150/87、15%が非白人であった。大部分の患者は通常の治療からエントリーされたが、未治療の高血圧患者で140〜190/90〜110であればエントリーされた。
COER-ベラパミル(180
mg/day)、利尿降圧薬ハイドロクロルチアジド HCTZ(12.5
mg/day)、ベータ遮断薬アテノロール(50
mg/day)のいずれかを初期治療として用いた。もし140/90未満の降圧目標に達しなければまず以上の倍量とした。その次にはCOER-ベラパミルにHCTZを付加するか、他の標準治療薬を追加した。
それらが禁忌か、目標血圧に達しなければACE阻害薬を推奨した。3年後では24%が単独療法で目標血圧に達し、44%では2剤で目標血圧に達した。バイアスを避けるため朝と夜に1錠づつ内服とした。
1次複合エンドポイントは致死的または非致死的心筋梗塞、致死的または非致死的脳卒中、またはその他の心血管事故とした。2次エンドポイントは1次エンドポイントの各群の比較および入院とした。
(結果)
1996年からエントリーされ16,602例に達した。残念ながらスポンサーの都合で5年間の予定が3年間で追跡が打ち切られた。
1次および2次エンドポイント
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COER-verapamil
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標準治療
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ハザード比
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イベント数
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n=8179
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n=8297
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複合エンドポイント
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364
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365
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1.02
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心筋梗塞
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133
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166
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0.82
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脳卒中
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133
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118
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1.15
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心血管死
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152
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143
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1.09
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COER-ベラパミル群と標準治療群の1次複合エンドポイントに関してはハザード比1.02(95%信頼区間は0.88から1.18)であり有意差はみられなかった(p=.77)。ただ統計的見地からは有意差がないとするためには信頼区間の上限は1.16未満と初期設定されてはいたので、若干その意味では統計的には問題が残ったが早期の治療打ち切りを考慮に入れると両群で差がなかったと判断された。
729件の1次複合エンドポイントが観察され、651件が確認された。入院や総死亡率には両群では差がみられなかった。COER-ベラパミル群で抗血栓効果による出血事故による入院が多くみられた。カルシウム拮抗薬としての抗血栓効果は心筋梗塞の有意の低発生率にも見られた(COER-ベラパミル群で133件、標準治療群で166件)。サブグループでの年齢、性差、人種を含む解析では有意なものはみられなかった。
729のイベントのうち76%は発生時間が明確であり、大部分が午前6時から正午の時間帯であった。CONVINCEは時間治療学的有効性は確認できなかったが、時間生物学的事実は確認できた。
(結論)
COER-ベラパミル群と利尿薬またはベータ遮断薬などの標準治療群では1次複合エンドポイントに関しては有意差はみられなかったが、COER-ベラパミルの午前6時から正午の時間生物学的に高リスクの時間帯における時間治療学的な効果については確認できなかった。