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最終更新日 04/03/01

 
The effect of spironolactone on morbidity and mortality in patients with severe heart failure. Randomized Aldactone Evaluation Study Investigators. RALES
 
Pitt B, Zannad F, Remme WJ, Cody R, Castaigne A, Perez A, Palensky J, Wittes J
Department of Internal Medicine, Division of Cardiology, University of Michigan, Ann Arbor, USA.
N Engl J Med 1999 Sep 2;341(10):709-17

(目的)

心不全はレニン・アンジオテンシン・アルドステロン系(RAAS)、交感神経系やその他の神経体液因子を含む神経体液と血行動態の変化を伴う症候群とされる。アルドステロンは体液貯留、カリウムとマグネシウムの喪失をもたらす。

RAAS系の最終産物がアルドステロンであるが、これまでACE阻害剤でアンジオテンシンIからアンジオテンシンIIへの変換を阻害する治療が行われてきた。

ACEを阻害してもアルドステロンのエスケープ現象がみられ、アルドステロンの産生には心房性Na利尿因子(ANF)やcorticotropin、カリウム血中濃度なども関与しているためと考えられている。

RALES試験はアルドステロン受容体拮抗薬(スピロノラクトン)の左室収縮機能低下を示す心不全の予防と死亡率への影響を検討した。

(対象、結果)

15カ国によるプラセボを対照とした多施設無作為2重盲験で行われた。NYHAのClass IIIまたはIVの1663名の患者がエントリーされ、プラセボ群またはアルドステロン受容体拮抗薬群に振り分けられた。全員にACE阻害剤とループ利尿剤が投与された。中間解析の結果が臨床統計的に有意差があったため Data Safety Monitoring Boardは終了予定の1999年12月をまたず本試験を中止した。

1663症例中プラセボ群で372名の死亡(44%)、アルドステロン受容体拮抗薬群では283名(34%)の死亡が観察された。Kaplan-Meier法にてアルドステロン受容体拮抗薬群で27%の死亡率の低下が観察された。非致死的再入院はプラゼボ群で764名(91%)、アルドステロン受容体拮抗薬群で663名(81%)であり、プラゼボ群で1317回の入院、アルドステロン受容体拮抗薬群で1088回の入院であった。

(結論)

RALES試験によりACE阻害薬にアルドステロン受容体拮抗薬を追加投与することで重症心不全患者の死亡率で27%、非致死的再入院率を22%減少せしめる有意の効果が明らかにされた。